はじめに

はじめに ~統一原理の覚え書き~

統一原理とは?『統一原理』は新約聖書や様々な宗教で預言されている「メシヤ」「再臨の主」であられる「文鮮明氏」が解明された、この世に現れた最終的な「真理」です。 その骨子は文先生の弟子が編纂した『原理講論』にまとめられていて、内容を要約すれば...
総序

総序 その1

人間の幸福本文 人間は、何人といえども、不幸を退けて幸福を追い求め、それを得ようともがいている。個人のささいな出来事から、歴史を左右する重大な問題に至るまで、すべては結局のところ、等しく、幸福になろうとする生の表現にほかならないのである。 ...
総序

総序 その2

新しい真理本文 このように、宗教と科学とは、人生の両面の無知を打開するための使命を、各々分担して出発したがゆえに、その過程においては、それらが互いに衝突して、妥協し難い様相を呈したのであるが、人間がこの両面の無知を完全に克服して、本心の要求...
第一章 創造原理

第一章 創造原理

本論に入る前に 「原理講論」はキリスト教者を対象に文章が書かれているため、キリスト教に馴染みのない多くの日本人にとっては、馴染みのない語句や表現、神学的議題などが取り上げられています。 また、同様の理由により、冒頭より「神」の存在を前提とし...
1 神の二世性相と被造世界

第一節 神の二性性相と被造世界 その1

(一)神の二性性相 「創造原理」の内容は全般的に「統一思想要綱」により詳しく記されている。特に神の属性に関する理論、統一思想要綱 第一章「原相論」は、「創造原理」より深く理解するのに有効であると思われるので、その冒頭部分を下記に紹介する。 ...
1 神の二世性相と被造世界

第一節 神の二性性相と被造世界 その2

(二)神と被造世界との関係本文 以上の論述によって、被造物はすべて、無形の主体としていまし給う神の二性性相に似た実体に分立された、神の実体対象であることが分かった。このような実体対象を、我々は個性真理体と称する。人間は神の形象的な実体対象で...
2 万有原力と授受作用および四位基台

第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その1

(一)万有原力本文 神はあらゆる存在の創造主として、時間と空間を超越して、永遠に自存する絶対者である。したがって、神がこのような存在としておられるための根本的な力も、永遠に自存する絶対的なものであり、同時にこれはまた、被造物が存在するための...
2 万有原力と授受作用および四位基台

第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その2

(二)授受作用本文 あらゆる存在をつくっている主体と対象とが、万有原力により、相対基準を造成して、良く授け良く受ければ、ここにおいて、その存在のためのすべての力、すなわち、生存と繁殖と作用などのための力を発生するのである。このような過程を通...
2 万有原力と授受作用および四位基台

第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その3

(三)正分合作用による三対象目的を完成した四位基台 その1(1)正分合作用本文 万有原力によって、神自体内の二性性相が相対基準を造成して授受作用をするようになれば、その授受作用の力は繁殖作用を起こし、神を中心として二性性相の実体対象に分立さ...
2 万有原力と授受作用および四位基台

第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その4

(三)正分合作用による三対象目的を完成した四位基台 その2(4)四位基台の存在様相本文  正分合作用により三対象目的をつくって四位基台を完成した存在は、いかなるものでも、円形、または球形運動をなして、立体として存在する。今、我々はその理由を...
2 万有原力と授受作用および四位基台

第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その5

(四)神の偏在性本文 上述のように、正分合作用によって三対象目的を完成した四位基台は、神を中心として球形運動を起こし、神と一体となるので、それは、神が運行できるすべての存在の、また、その存在のためのすべての力の根本的な基台となるということを...
第一章 創造原理

第三節 創造目的 その1

(一)被造世界を創造された目的本文 被造物の創造が終わるごとに、神はそれを見て良しとされた、と記録されている創世記のみ言を見れば(創一・4~31)、神は自ら創造された被造物が、善の対象となることを願われたことが分かる。このように被造物が善の...
第一章 創造原理

第三節 創造目的 その2

(二)神の喜びのための善の対象本文 神の創造目的に関する問題を詳細に知るためには、我々がどんな状態にいるときに、喜びが生ずるかという問題を先に知らなければならない。喜びは独自的に生ずるものではない。無形のものであろうと、実体であろうと、自己...
第一章 創造原理

第四節 創造本然の価値 その1

(一)創造本然の価値の決定とその価値の基準本文創造本然の価値はいかにして決定されるのだろうか。ある対象がもっている価値は、その対象が存在する目的と、それに対する人間主体の欲求との相対的関係によって決定されるというのが、我々の今まで考えてきた...
第一章 創造原理

第四節 創造本然の価値 その2

(二)創造本然の知情意と創造本然の真美善本文 人間の心は、その作用において、知情意の三機能を発揮する。そうして人間の肉身は、その心の命令に感応して行動する。これを見ると、その肉身は心、すなわち知情意の感応体として、その行動は真美善の価値を追...
第一章 創造原理

第五節 被造世界の創造過程とその成長期間

(一)被造世界の創造過程本文創世記一章を見れば、天地創造は、地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、というところで、光を創造されることから出発して、その次には、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられ、その次に、陸と海とを分け、...
第一章 創造原理

第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 その1

(一)無形実体世界と有形実体世界 本文被造世界は、神の二性性相に似た人間を標本として創造されたので、あらゆる存在は、心と体からなる人間の基本形に似ないものは一つもない(本章第一節(二)参照)。したがって、被造世界には、人間の体のような有形実...
第一章 創造原理

第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 その2

(二)被造世界における人間の位置本文第一に、神は人間を被造世界の主管者として創造された(創一・28)。ところで被造世界は、神に対する内的な感性を備えていない。その結果、神はこの世界を直接主管なさらずに、この世界に対する感性を備えた人間を創造...
第一章 創造原理

第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 その3

(三)肉身と霊人体との相対的関係(1)肉身の構成とその機能本文肉身は肉心(主体)と肉体(対象)の二性性相からなっている。肉心とは肉体をして生存と繁殖と保護などのための生理的な機能を維持できるように導いてくれる作用部分をいうのである。動物にお...
第二章 堕落論

第二章 堕落論

本論に入る前に聖書の失楽園の物語を紹介します。ご存知の方も多いと思いますが、日本人は聖書に馴染みがないのではじめに紹介させていただきます。 主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。 また主なる神は、見て美...
第一節 罪の根

第一節 罪の根 その1

本文 今まで人間の中に深く根を下ろし、休むことなく人間を罪悪の道に追いこんできた罪の根がいったい何であるか、この問題を知る者は一人もいなかった。ただキリスト教信徒のみが、聖書を根拠として、人間始祖アダムとエバが善悪を知る木の果を取って食べ、...
第一節 罪の根

第一節 罪の根 その2

(三)天使の堕落と人間の堕落本文 既に、我々は人間を誘惑して堕落させた蛇が、天使であったということ、また、この天使が罪を犯し堕落することによってサタンとなったという事実を知った。ではつぎに、天使と人間がいかなる罪を犯したかということについて...
第二節 堕落の動機と経路

第二節 堕落の動機と経路

本文 我々は既に、第一節において、蛇はまさしくエバを堕落させた天使を比喩したものであるということを明らかにした。このように、人間の堕落した動機は天使にあったから、その堕落の動機と経路を知るためには、まず、天使とは何かということを知らなければ...
第三節 愛の力と原理の力および信仰のための戒め

第三節 愛の力と原理の力および信仰のための戒め

(一) 愛の力と原理の力から見た堕落本文 人間は原理をもって創造され、原理軌道によって生存するように創造された。それゆえに、原理の力それ自体が、人間を原理軌道より脱線させ、堕落せしめることはあり得ないのである。これはあたかも、レールや機関車...