第一章 創造原理 第一章 創造原理 本論に入る前に 「原理講論」はキリスト教者を対象に文章が書かれているため、キリスト教に馴染みのない多くの日本人にとっては、馴染みのない語句や表現、神学的議題などが取り上げられています。 また、同様の理由により、冒頭より「神」の存在を前提と... 第一章 創造原理
1 神の二世性相と被造世界 第一節 神の二性性相と被造世界 その1 (一)神の二性性相 「創造原理」の内容は全般的に「統一思想要綱」により詳しく記されている。特に神の属性に関する理論、統一思想要綱 第一章「原相論」は、「創造原理」より深く理解するのに有効であると思われるので、その冒頭部分を下記に紹介する。... 1 神の二世性相と被造世界第一章 創造原理
1 神の二世性相と被造世界 第一節 神の二性性相と被造世界 その2 (二)神と被造世界との関係 本文 以上の論述によって、被造物はすべて、無形の主体としていまし給う神の二性性相に似た実体に分立された、神の実体対象であることが分かった。このような実体対象を、我々は個性真理体と称する。人間は神の形象的な実体対... 1 神の二世性相と被造世界第一章 創造原理
2 万有原力と授受作用および四位基台 第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その1 (一)万有原力 本文 神はあらゆる存在の創造主として、時間と空間を超越して、永遠に自存する絶対者である。したがって、神がこのような存在としておられるための根本的な力も、永遠に自存する絶対的なものであり、同時にこれはまた、被造物が存在するた... 2 万有原力と授受作用および四位基台第一章 創造原理
2 万有原力と授受作用および四位基台 第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その2 (二)授受作用 本文 あらゆる存在をつくっている主体と対象とが、万有原力により、相対基準を造成して、良く授け良く受ければ、ここにおいて、その存在のためのすべての力、すなわち、生存と繁殖と作用などのための力を発生するのである。このような過程... 2 万有原力と授受作用および四位基台第一章 創造原理
2 万有原力と授受作用および四位基台 第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その3 (三)正分合作用による三対象目的を完成した四位基台 その1 (1)正分合作用 本文 万有原力によって、神自体内の二性性相が相対基準を造成して授受作用をするようになれば、その授受作用の力は繁殖作用を起こし、神を中心として二性性相の実体対象に... 2 万有原力と授受作用および四位基台第一章 創造原理
2 万有原力と授受作用および四位基台 第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その4 (三)正分合作用による三対象目的を完成した四位基台 その2 (4)四位基台の存在様相 本文 正分合作用により三対象目的をつくって四位基台を完成した存在は、いかなるものでも、円形、または球形運動をなして、立体として存在する。今、我々はその... 2 万有原力と授受作用および四位基台第一章 創造原理
2 万有原力と授受作用および四位基台 第二節 万有原力と授受作用および四位基台 その5 (四)神の偏在性 本文 上述のように、正分合作用によって三対象目的を完成した四位基台は、神を中心として球形運動を起こし、神と一体となるので、それは、神が運行できるすべての存在の、また、その存在のためのすべての力の根本的な基台となるというこ... 2 万有原力と授受作用および四位基台第一章 創造原理
3 創造目的 第三節 創造目的 その1 (一)被造世界を創造された目的 本文 被造物の創造が終わるごとに、神はそれを見て良しとされた、と記録されている創世記のみ言を見れば(創一・4~31)、神は自ら創造された被造物が、善の対象となることを願われたことが分かる。このように被造物が... 3 創造目的第一章 創造原理
3 創造目的 第三節 創造目的 その2 (二)神の喜びのための善の対象 本文 神の創造目的に関する問題を詳細に知るためには、我々がどんな状態にいるときに、喜びが生ずるかという問題を先に知らなければならない。喜びは独自的に生ずるものではない。無形のものであろうと、実体であろうと、... 3 創造目的第一章 創造原理
第一章 創造原理 第四節 創造本然の価値 その1 (一)創造本然の価値の決定とその価値の基準 本文 創造本然の価値はいかにして決定されるのだろうか。ある対象がもっている価値は、その対象が存在する目的と、それに対する人間主体の欲求との相対的関係によって決定されるというのが、我々の今まで考えて... 第一章 創造原理4 創造本然の価値
第一章 創造原理 第四節 創造本然の価値 その2 (二)創造本然の知情意と創造本然の真美善 本文 人間の心は、その作用において、知情意の三機能を発揮する。そうして人間の肉身は、その心の命令に感応して行動する。これを見ると、その肉身は心、すなわち知情意の感応体として、その行動は真美善の価値... 第一章 創造原理4 創造本然の価値
第一章 創造原理 第五節 被造世界の創造過程とその成長期間 (一)被造世界の創造過程 本文 創世記一章を見れば、天地創造は、地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、というところで、光を創造されることから出発して、その次には、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられ、その次に、陸と海とを分... 第一章 創造原理5 被造世界の創造過程とその成長期間
第一章 創造原理 第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 その1 (一)無形実体世界と有形実体世界 本文 被造世界は、神の二性性相に似た人間を標本として創造されたので、あらゆる存在は、心と体からなる人間の基本形に似ないものは一つもない(本章第一節(二)参照)。したがって、被造世界には、人間の体のような有形... 第一章 創造原理6 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界
第一章 創造原理 第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 その2 (二)被造世界における人間の位置 本文 第一に、神は人間を被造世界の主管者として創造された(創一・28)。ところで被造世界は、神に対する内的な感性を備えていない。その結果、神はこの世界を直接主管なさらずに、この世界に対する感性を備えた人間を... 第一章 創造原理6 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界
第一章 創造原理 第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 その3 (三)肉身と霊人体との相対的関係 (1)肉身の構成とその機能 本文 肉身は肉心(主体)と肉体(対象)の二性性相からなっている。肉心とは肉体をして生存と繁殖と保護などのための生理的な機能を維持できるように導いてくれる作用部分をいうのである。動... 第一章 創造原理6 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界